水頭症のシャント術を受けるために転院することに。

くも膜下出血で倒れてからおよそ半年後。
そろそろリハビリ病院も退院して次の行先を決めねばならないので、自宅に引き取ることを決意した矢先、

母の歩行がまた少し困難になってきているという報告を受けた。
失禁も増えてきたと。

水頭症だった。

脳の中で水が溜まり、それが脳を圧迫してしまうのだ。

リハビリ病院で外出許可をもらい、くも膜下出血で倒れた時に運ばれて手術を受けた大きな急性期病院で診察を受けたところ、母の場合、脳内に溜まった水はほんの少しだった。

シャント術を行い、脳内にたまった水を抜いたとしても、劇的に症状が改善する見込みはなかったが、放っておくよりも手術した方が良いだろうということになり、まだリハビリ途中だったが転院することとなった。

シャント術を行った後は、またリハビリ病院に戻る可能性があったものの、一度は退院という形になるので、荷物も全部、引き上げなければならなかった。

これもまた大変だった。

豪華リハビリ病院でのバカンス的な生活とスタッフの対応にすっかり慣れていたので、転院先の大きな病院のビジネスライクな接し方に何一つ優しさを感じられず、すっかり甘えきっていた自分に少しがっかりした。

そうだった。本来、病院ってこんなものよね。
患者さんが多くて忙しく大変なのはわかるけど。

主人に荷物を持って手伝ってもらい、介護タクシーに乗り込んで、1歳の息子の手を引きながら母の車いすを押し、入院の手続きを済ませ、部屋に向かい、必要な荷物だけほどいて、母をパジャマに着替えさせ、看護師さんが持ってくる書類にサインをし、

昼寝の時間をすっかり奪われて不機嫌に泣く息子をあやし、

私たちはすっかり疲れ果てた。

そして、「2日後に控えた手術の日に、また来るからね」と、みんなで母の手をとり、感覚のある方の左手をぎゅっと握りしめて帰ってきた。

母は少し不安そうに笑っていた。

もともと小さくて細い母なのだが、なんだか一段と小さくなったような気がした。

頑張って。頑張って。

お母さんも私も、主人も息子も。
みんな頑張って。
頑張って。

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