初めてのショートステイ

くも膜下出血で倒れ、右側の空間麻痺と全失語を負った母との同居が始まってからおよそ3か月が経過した。要介護4だった母だったけど、水頭症と診断されシャント術を受けてからはずいぶんと回復し、要介護1となった。

実際に同居を始めてみると、始める前にびびってたほどでもなく、これといった介護も必要としない母だったけど、受けるストレスは半端なかった。ずっと一人で暮らしてきた母だったので、母の方もよっぽどストレスを感じているだろうと思う。

夫と2歳の息子と家族3人で小さな居酒屋を営んでいる私たちは貧乏暇なしを絵に描いたような生活で、1か月に2日ほどしか休みがない。その休日に用事を詰め込むのでほとんど休みがない状態だ。そんな日くらい、せめて母の介護から解放されたくて、妹の家にお泊りに行ってもらっていたのだが、

妹がギブアップした。

イライラするらしい。しゃべってることもわからないし、子供たちもそのうち相手にしなくなってしまったし、食器洗いの仕方も、洗濯のたたみかたも気に入らないらしいのだ。何より、洋服の着方がだらしないのが嫌なんだそうだ。

そうなのだ。体の右側の血行が悪く、麻痺も残ってしまったため、母は右側がだらしなく下に下がってしまう。少し痩せてしまったので、肩紐が落ちてしまい、キャミソールなんかを着ると、どうしてもだらしなく見えてしまうのだ。

それが気持ち悪いと言われてしまえば、もう一緒にいられない。私は素直に妹のギブアップを受け入れた。ケアマネをしている妹がショートステイをすすめてきたので、今回初めて、というか明日!母はショートステイ・デビューをするのだ。

たったの1泊だ。

なのに帽子がふたつ、着替えが、これは一体何着あるんだ?というほど、かばんに詰め込んでいた。他にもペンとか、ノートとか、写真とか、なんだなんだこの荷物は。引っ越すの?というほどだ。

週に3回通っているデイサービスのショートステイなんだけど、そこの職員さんに「1年いる」と言われたらしいのだ。もちろん、言っていない。ハズだ(^^;

ショートステイをすることはギリギリに決まったことだったのでそんなにたいした説明もしなかったし、何より全失語の母はうまくコミュニケーションがとれないので誤解もあって、私たちの家から出て行かなければならないと思ったようで、

最後の挨拶なのか、昨日、今日と、やたらと饒舌で(もちろん何言ってるかさっぱりわからないのだけど)2歳の息子にも話しかけまくり、仕事に追われる私は逆にイライラして、「ちょっとお母さん黙ってて!」と、怒鳴ってしまった。

だから、たったの1日だってば。

ということをようやく納得した母は、「なーーんだ!そしたらパンツ1枚でいいやんか!」と、ようやく理解を示し、納得して眠りについてくれた。そうよそうなのよ、それとパジャマと歯ブラシで十分なのよ。

はぁ。

なんか、大変だった。

いえ、ショートステイは明日なんだけど、事前の準備と説明が本当に大変でした。コミュニケーションが取れないって、ほんと面倒。

ちょっとした旅行気分になってくれるとありがたいんだけど、そうもいかないんだろうなぁ・・・やっぱり。

「あんたたちに悪いから、私はいつでも施設入所するわよ!」的なムードを出してた母だったけど、実際、勘違いの1年ショートステイってだけで、寂しいの全開だったもんなぁ・・・。

でもごめんなさい。やっぱり1か月に2日だけ、店休日の日だけはショートステイで我慢してね。長い長い道のりだからさ。細く、ゆっくり、よろしくです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA