特に熱もなく、喉が赤く腫れているということもなく、もちろん喘息でもなく、ただただ鼻水が垂れてくるだけ。という症状の息子だったので、毎朝、耳鼻科に鼻水をじゅるじゅると吸ってもらいに行ってるのですが、
毎度毎度ぎゃん泣き。
1歳8か月になる息子は、耳鼻科に自転車が止まった瞬間から、嫌だ嫌だとグズグズ泣きはじめ、自動ドアを開けて受付のお姉さんに診察券を渡す頃には、ぎゃーぎゃーとわめき始め、とてもじゃないが病院の中で待てる雰囲気ではなく、いつも外で待つ羽目に。
しかし、外でも泣く!
自転車を指さして早く帰ろう!と、めっちゃ泣く!
通りすがりのおばちゃんたちに声をかけられる。
「今から先生に診てもらうの?頑張らないとねぇ。」
「可哀相に。余計悪くなるよ?」
「ボウズは涼しそうでいいねぇ!!」
向かいのコンビニで時間をつぶしたり、お気に入りの飲むヨーグルトを買ってなだめたり、帰りに寄って帰る予定のスーパーで何を買うか物色しておいたり、時々、待合室の順番待ちの番号を確認しに戻ったり、とにかく大変。最近は暑いし、もうアラフォーの新米母ちゃんはクッタクタ。
やっと順番が来て、先生の前に1歳8か月の息子を羽交い絞めにして座る。
もちろん、この世の終わりくらいに泣く。
ぎゃんぎゃんと泣き続ける。
右も左も鼻水を吸ってもらって、耳を診て、その5分もかからない間、耳鼻科の先生はしゃべり続ける。
オムツと涙の数はみんな一緒なんですよ~。って、ね、そう言いますからね。(たくさん泣いても)いいんですよ~。今たくさん泣いたら、お兄ちゃんになった時にそんなに泣かなくてすむかもしれませんよ。あ、いえいえ今が不幸だとかそういうわけじゃなくってですね。
オムツもね。早く外れたら、年とった時にまたオムツする期間が長くなるかも知れないのでね。だから焦らなくてもいいといいますかね。あ、いえいえ。早く外したらダメとかそういわけではなくてですね。
大丈夫ですよ、先生。
そんないちいち、後で付け足さなくても。
うがった見方してすねたりしませんから(笑)
なるほど、オムツと涙の数はみんな一緒ですか。
長い人生、短い人生、みんな同じだけ涙もオムツも幸せもある。
子供が泣くのは当たり前のことなんだけど、やはりどうしても皆さんに迷惑をかけていることを申し訳なく思って恐縮し、小さくなってしまう。誰も責めるわけじゃないんだけど、うるさくしてごめんなさい。と、思ってしまう。毎日毎日、泣いてすみません。って頭を下げてしまう。
そんなママに対する優しい心遣いだなぁ。と思いました。
オムツもね。はずれるまでに時間がかかっても気にしなくていいんだよ。
いつかはずれるんだから。ね。
ゆっくりでもいいんだよ。ね。
と、言っていただいてるようでした。
今、ここでこんなにたくさん泣いてるこの子は、大きくなったら笑顔で溢れてるね!と。
そんなことは露知らず泣き続ける息子だけど、こんなにおおらかな気持ちを教えていただいて育つ息子は、きっと素敵なお兄ちゃんになるわ!先生、どうもありがとう。また明日も、よろしくお願いします!
と、思って耳鼻科をあとにしたのでした。