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『イクサガミ』響陣が好きだった私が、ドキュメンタリー映画『Will』で東出昌大を見直した理由

『イクサガミ』響陣が好きだった私が、ドキュメンタリー映画『Will』で東出昌大を見直した理由 海外ドラマ・映画・読書レビュー
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正直に言うと、最初は
東出昌大さん(以下敬省略)が好きだったわけじゃない。

Netflixドラマ『イクサガミ』を観て、
ただただ——響陣がかっこよすぎただけ。

どこか軽やかで、少しちゃらけたところもあるのに、
いざという場面では芯の強さがにじむ。
明るさの奥に、人としての覚悟が感じられる。
それが、響陣というキャラクターだった。

だから私は
「響陣が好き」なわけであって、
役者本人に特別な感情はなかった。

むしろ、過去の出来事も知っていたし、
「自業自得じゃん」と思う気持ちも、正直あった。

そんな私が、
ドキュメンタリー映画『Will』を観て、
考えが少し変わった。

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ドキュメンタリー映画『Will』を観たきっかけ

『Will』は、
東出昌大が山で狩猟生活を送る1年間を追ったドキュメンタリー。

水道もガスもない山で暮らし、
猟銃を持って獲物を獲り、
自然と向き合いながら日々を生きる姿が映されている。

正直、
「自然派ライフの映画かな」
「再出発を美化した作品だったら嫌だな」
そんな気持ちも少しあった。

でも、観ているうちにわかってきた。

これは、
かっこよく見せる映画じゃない。

むしろ、
不器用で、迷っていて、
答えを持っていない人間の姿がそのまま映っていた。

「子どもたちへの遺言」という言葉

映画の終盤で、
東出昌大はこう語る。

このドキュメンタリーは、
子どもたちへの遺言のつもりで作った。

その言葉は、
静かだけど、重かった。

父として、
胸を張って語れることは多くない。
過去にやらかしている自覚もある。

それでも、
もしひとつだけ言えるなら

好きなように生きてほしい。

その言葉を聞いたとき、
涙が出る、というより
胸の奥がぎゅっと締まった。

これは赦しを求める言葉でも、
自分を正当化する言葉でもない。

「評価される人生」から降りようとした人が、
それでもなお、
何かを残そうとしている言葉に聞こえた。

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だから『イクサガミ』の演技が、腑に落ちた

『Will』を観終わってから、
また『イクサガミ』を見た。

あの軽さと、ふとした瞬間に見せる真剣な目。
冗談めいた台詞の奥にある、逃げない感じ。

あれは、
演技が変わったというより——
生き方がにじんでいたんじゃないかと思う。

過去が消えないことを知っている人。
言い訳できない場所に立ったことのある人。
それでも、生き直そうとしている人。

そういう人が演じる明るさには、
どこか重さと説得力がある。

杏さんの人生にも、思いを馳せてしまう

こういう話を書くと、
どうしても杏さんのことが頭をよぎる。

報道を見る限り、
杏さんはフランスに拠点を移し、
子どもたちと生活を大切にしながら、
俳優としても自分のペースで活動している。

派手に「幸せ」を語らないけれど、
自分で場所を選び、
自分で暮らしを作っている。

それはきっと、
強くて、しなやかな生き方なんだと思う。

誰かが不幸になり続けることで
誰かが救われる物語じゃなくて、
それぞれが、それぞれの場所で
次の章を生きている。

私は、そうであってほしいなと思う。

白黒つけなくていい、と思えた

『Will』を観て、
東出昌大を「好きになった」と言うと、
誤解されるかもしれない。

擁護したいわけでも、
過去をなかったことにしたいわけでもない。

ただ、
人は変わろうとする姿も含めて、人間なんだ
そう思った。

自業自得だと思う気持ちと、
それでも生き直そうとする姿に心を動かされる気持ち。

その両方があっていい。

白黒つけなくていい。
簡単な答えを出さなくていい。

『Will』は、
そんな余白を残してくれる映画だった。

そして私は、
『東出昌大出演作品』を観たくなっている。

今度は、
役柄の魅力だけじゃなく、
その奥にある“人間の時間”も感じながら。


『Will』はNetflixで配信されています。
Amazonプライム・ビデオでもレンタル(440円)できます。
(2025/12/19現在)

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